小さな変な人間――フォーニは、自分が飲み干したミルクの皿を見つめていた。
この奇妙な訪問も、もう四度目になる。
「ねえ、今から、あなたの探してるものを、一緒に見つけにいかない?」
顔を上げ、フォーニが唐突にそう切り出した。
「別に、今すぐ必要なものじゃない」
「でも、探してるんでしょ?」
「見つかる時がくれば、自然に見つかるだろう。そういうものだ」
それがなにかもわからない。きっと、無駄な時間を過ごすだけだ。
「その時が、今かもしれないでしょ?」
しかし、フォーニは食い下がり、諦めようとはしなかった。気まずい沈黙が流れ、止
まったような時間の中で、お互いに見つめ合う。
――やがて、顔を逸らしたのは自分の方だった。
「……わかった」
ぱっと彼女の顔が明るくなり、急かすように彼女は台所から飛び立った。
ガン――と壁にぶつかる音は無視して、先に窓に登る。
床から聞こえる「よいしょ」という声に呆れ、もう一度下に降り、フォーニの首を咥
え、背中に乗せた。
「落ちるなよ」
助走をつけてもう一度ジャンプし、外へと飛び出した。
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